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中東情勢の緊迫化を背景とするナフサ問題と当社の外壁塗装について

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【2026年7月時点】ニュースで話題の「ナフサ問題」とは?塗装業界への影響と、当社の材料確保状況をご報告します

こんにちは。株式会社ワイヤードの隠れキャラの”H”です。

このところ「ナフサ不足」「材料が入らない」といった話題を、ニュースやご近所の噂で耳にされた方もいらっしゃるかと思います。塗装業界は今、確かに大きな影響を受けています。

一方で、当社では新築工事の塗り壁や塗替え工事の外壁塗装においても、いずれも納期において多少の時間軸の影響はありますが、事前の対策によって現在も材料の確保に問題は生じておらず、工期を守った施工を継続できています。

なぜそう言えるのか。まずは「ナフサとは何か」から、できるだけ専門用語を使わずにご説明します。


ナフサとは、原油を精製する途中でできる、液体の原料です。「粗製ガソリン」とも呼ばれます。

このナフサが、プラスチックや合成繊維、そして**塗料やシンナー(塗料を薄める溶剤)の”おおもと”**になっています。

流れにすると、こうなります。

つまり、いちばん川上の原油が止まると、玉突きで塗料まで届かなくなる、という構造です。


2026年2月末以降、中東情勢の悪化により、原油の主要輸送ルートであるホルムズ海峡の通航が困難な状況になりました。

日本はナフサの4割超を中東からの輸入に頼っており、その影響は数字にはっきり表れています。

  • 2026年3月のナフサ供給量は、前年同月比で約25%減
  • ナフサ相場は3月のわずか2週間で、1トンあたり600ドル台後半から1,100ドル前後へ急騰

4月以降、大手塗料メーカーが相次いで値上げと出荷制限に踏み切りました。

  • 関西ペイント:シンナー製品を50%以上値上げ、出荷統制を実施(4月)
  • 日本ペイント:一部品種の受注を一時停止、塗料・シンナーの追加値上げ
  • エスケー化研、アステックペイントなども塗料全般で値上げを発表

影響は塗料だけにとどまりません。シーリング材、防水材、下地材、断熱材なども同じくナフサ由来のため、軒並み値上げと納期遅延が発生しました。


★ただし、最悪期は脱しつつあります

ここは冷静にお伝えしたい点です。

塗料メーカー各社は海外からの代替調達を進め、供給は回復に向かっています。

関西ペイントは2026年6月、海外調達によって原料の調達量が中東危機以前の水準まで戻ったと公表しました。同社のシンナー出荷量も4月以降、前年同月比で増加しています。

つまり「モノがまったく無い」状態からは抜けつつあり、現在の主な論点は供給不安から価格の高止まりへ移ってきています。


正直にお伝えします。

● 材料価格については、値上げの影響を受けています

これは業界全体の問題であり、当社だけが例外というわけにはいきません。外壁・屋根塗装のご契約前には、必ず現時点の価格でお見積りをご提示し、内訳もご説明いたします。

また、着工予定日と価格改定が決まっている場合は、なるべく旧価格で仕入れることを前提としていますが、着工予定日と色が未定の場合は、価格改定後の価格をお見積りに反映させていただきます。

● 一方で、材料の確保はできています

当社では、一定の基準を満たした厳選したメーカーや材料を使用しているため、特約店・認定施工店・指定施工店などと言ったメーカーとの関係性や、早期の段階から発注体制の見直しや在庫確保(過剰在庫はしていません)などをしてきたため、材料の確保はしっかりできています。

このため、「材料が入らないので工事を延期してほしい」というご相談を、お客様にお願いしたことはありません。

着工日・完工日のお約束は、これまでどおり守ってまいります。


塗装をご検討中の方へ

今回の件で最も避けたいのは、不安から慌てて業者を決めてしまうことです。

「今すぐ契約しないと材料がなくなる」といった煽り方をする業者にはご注意ください。前述のとおり、供給は回復傾向にあります。

当社では、現在の材料状況・価格・工期の見通しを包み隠さずご説明したうえで、ご納得いただいてから着工いたします。

ご質問だけでも構いません。お気軽にご相談ください。


本記事は2026年7月時点の情報にもとづいています。状況は変動するため、最新の材料状況については直接お問い合わせください。


出典

  • 日本経済新聞「関西ペイント、シンナー製品50%以上値上げ 中東情勢受け」(2026年4月2日)
  • 日本経済新聞「関西ペイント、シンナー出荷5%増 原料調達は中東危機前水準に」(2026年6月11日)
  • 内閣官房「中東情勢を踏まえた燃料油・石油製品の安定供給確保及び重要物資の供給確保」
  • 化学工業日報(2026年3月18日)